予防接種について
予防接種は、細菌やウイルスなどの病原体から作製したワクチンを接種することによって、病気になりにくくし、病気になっても軽症で済むようにします。
当院では、インフルエンザ、肺炎球菌のワクチン接種をそれぞれ行っております。
上記以外の予防接種について以下をご参照ください。
料金
来院またはお電話にて事前にお申し込みください。
ワクチンの種類 | 料金(税込) |
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MR(麻疹・風疹混合) | 9,900円 |
※風疹抗体予防接種 (川越市クーポン対象) | 無料 |
おたふくかぜ | 5,500円 |
破傷風トキソイド | 3,300円 |
帯状疱疹予防ワクチン(水痘生ワクチン) | 7,700円 |
帯状疱疹予防ワクチン(シングリックス不活化ワクチン) ※2回接種が必要 |
22,000円/回 |
肺炎球菌 | 8,800円 |
肺炎球菌(川越市公費対象) | 5,000円 |
A型肝炎 | 8,800円 |
B型肝炎(1回目→2回目は1か月後→3回目は半年後) | 5,500円 |
日本脳炎 | 8,800円 |
日本脳炎(川越市公費対象) | 無料 |
DT二種混合(川越市公費対象) ※任意接種希望はお問い合わせください |
無料 |
インフルエンザ
インフルエンザウイルスは毎年違う種類が流行するため、予防接種も毎年行う必要があります。
インフルエンザワクチンは、接種してから効果が出るまでに約2週間かかり、その効果は約5ヶ月間持続しますので、毎年10月下旬~12月に接種するのが良いでしょう。
肺炎球菌ワクチン
肺炎球菌ワクチンは、肺炎球菌による肺炎などの感染症を予防し、重症化を防ぎます(ただし、すべての肺炎を予防できるわけではありません)。
65歳以上の方や慢性の持病をお持ちの方などは、肺炎球菌ワクチンの接種が推奨されています。
接種は、1年を通して、いつでも可能です。過去に接種したことがある方は、5年以上の間隔をあけてください。
また、インフルエンザワクチンの接種を併せて行うことで、肺炎予防の強化につながりますので、肺炎を予防するためには、肺炎球菌ワクチンだけでなく、インフルエンザワクチンの接種も推奨されています。
帯状疱疹予防接種のご案内‐50歳以上対象
帯状疱疹とは
帯状疱疹とは、水痘(水ぼうそう)・帯状疱疹ウイルスによって起こります。
小児期に水痘にかかると、治った後もウイルスが体内の神経節に潜んでいて、加齢・疲労・ストレスなどにより免疫力が低下したときに再び活動を始め、帯状疱疹として発症します。
50歳以上になると発症率が高くなり、80歳までに約3人に1人が帯状疱疹を発症すると推定されています。
帯状疱疹の症状
痛みを伴う赤い斑点と水ぶくれが、体の左右どちらかに、神経に沿って帯状に現れます。
通常、皮膚症状の前に痛みが生じます。その後皮膚症状が現れると、ピリピリ、ズキズキ、チクチクした強い痛みとなり、眠れないほど激しく痛むことがあります。
一般的に、症状は3週間から4週ほど続き、皮膚症状が収まると痛みも消えますが、なかには長期間に渡って痛みが残ってしまう帯状疱疹後神経痛(PHN)という合併症を起こすケースもあります。
50歳以上で帯状疱疹を発症した方のうち、約2割が帯状疱疹後神経痛に移行すると言われています。
それ以外にも、帯状疱疹が現れる部位によっては、角膜炎、顔面神経麻痺、難聴などの合併症を引き起こすことがあります。(川越市ホームページより)
帯状疱疹ワクチンによる予防
帯状疱疹の予防にはワクチンの接種が有効とされています。
帯状疱疹の予防ワクチンには、1回接種の生ワクチンと、2回接種の不活化ワクチンの2種類があります。どちらも50歳以上が対象で、帯状疱疹や帯状疱疹後神経痛の発症を予防する効果が認められています。
それぞれ、効果や回数、費用に違いがありますので、以下の比較表を参考にご検討下さい。
なお、接種については予約制になっております。ご希望の方はお気軽にお電話、または来院にてご相談の上ご予約下さい。
乾燥弱毒性水痘ワクチン (生ワクチン) |
シングリックス (不活化ワクチン) |
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帯状疱疹発症抑制効果 1), 2) |
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帯状疱疹後神経痛抑制効果 1), 3) |
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接種方法/回数 | 皮下注射/1回 | 筋肉注射/2回 1回目接種から2か月後に2回目接種を行う。 ※2カ月を超えたら6か月後までに2回目接種を行う。 |
適応 | 50歳以上 |
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副反応 | 局所反応、発熱、水痘様発疹(1-3%) | 局所反応・疼痛(79%)・筋肉痛(37%)・発熱(17%)、アナフィラキシー |
費用 | 7,700円(税込) | 22,000円(税込)/1回 |
長所 |
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短所 |
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参考文献
- Klein NP, et al. BMJ. 2023; 383: e076321.
- Lal H, et al. : N Engl I Med. 372(22), 2087-2096, 2015
- Cunningham Al, et al.: N Engl J Med. 375(11), 1019-1032, 2016